「車中泊って節約になるし、子どもも喜ぶって聞いたから試してみよう」そう思って勢いで挑戦した、わが家のはじめての車中泊旅行。結果から言うと、やらかしました。盛大に、5つも。この記事では千葉から富士山・山中湖エリアへ子連れで出かけた実体験をもとに、初心者が絶対やってしまう失敗とその対策グッズをご紹介します。
この記事のポイント
- はじめての車中泊でやってしまいがちな失敗5つを実体験で紹介
- 子連れ(未就学児)ならではの困りごとも赤裸々に
- 各失敗に対応したおすすめ車中泊グッズをあわせて解説
- 千葉発・富士山山中湖エリアのルートも参考に
- 次回こそ快適に過ごすための準備チェックリスト付き
そもそもなぜ車中泊にしたのか—ホテル代高騰が背景にあった
きっかけは単純でした。富士山・山中湖エリアへの家族旅行を計画したところ、夏シーズンのホテル代が1泊2食つきで4〜5万円超え。子どもはまだ4歳で、正直そこまで宿のクオリティを求めるわけでもない。「どうせ夜は寝るだけじゃないか」と妻と相談して、思い切って車中泊にシフトしたのです。
わが家のスペック:ミニバン+4歳の娘
車はトヨタのノア(7人乗り)。後部座席を倒せばそこそこのフラットスペースが確保できます。子どもは4歳の娘。妻と3人での旅行でした。「ノアなら余裕でしょ」と思っていた過去の自分を、いまは殴ってやりたいです。
旅の行程:千葉発・1泊2日
出発は千葉市内の自宅から朝7時。東関東自動車道→首都高→東名→河口湖ICというルートで、渋滞込みで約3時間半かけて山中湖エリアに到着。午前中は「山中湖 花の都公園」でコスモス鑑賞、午後は「富士山こどもの国」でたっぷり遊ばせ、夕方に道の駅「なるさわ」近くの駐車スペースで車中泊する予定でした。「予定」では。
前日の準備:「なんとかなるでしょ」の甘さ
前日に準備したのは、毛布2枚・子どもの着替え・お菓子・ペットボトルの水。「ネットで調べると色々グッズが必要って書いてあるけど、1泊だしいらないか」と判断。この「なんとかなるでしょ」精神が、翌朝の後悔を生むことになります。
失敗①:9月の山中湖、毛布2枚じゃ全然足りなかった—寒くて眠れない夜
これが最大の誤算でした。9月上旬、千葉では残暑が続いていたので完全に油断していましたが、標高約1,000mの山中湖周辺は夜になると気温が10℃前後まで下がります。持参した毛布2枚を家族3人でシェアしたものの、深夜2時ごろには寒さで目が覚めてしまいました。
子どもが「さむい、さむい」と泣き出した
娘はしっかり毛布にくるまっていたので、寒さで起きたのはわたしと妻でした。しかし娘の泣き声で目が覚めると、毛布がずり落ちていて娘も震えている。夫婦2人で自分たちの毛布を娘に追加でかけ、あとは服を着込んでガタガタ震えながら朝を待つしかありませんでした。これは精神的にかなりきつかったです。
シュラフ(寝袋)は「快適温度」を必ず確認して選ぶ
車中泊に毛布は基本的にNGです。かさばる・ずり落ちる・保温性が足りない、と三重苦。代わりに必要なのはシュラフ(寝袋)です。選ぶ際は「快適使用温度」を必ずチェックしましょう。山中湖の9月なら快適温度5〜10℃対応のものを選ぶのが安心。ファミリーなら子ども用と大人用を人数分そろえるのが理想です。コンパクトに収納できるダウン系シュラフなら、車内の荷物スペースも圧迫しません。
車中泊マットで「底冷え」対策も忘れずに
シュラフと同じくらい重要なのが車中泊用のマットです。車のフロアは断熱性がほぼゼロで、下から冷気がじわじわと伝わってきます。わが家はノアのシートを倒しただけで何も敷いていなかったため、背中がとにかく冷たかった。専用の車中泊マットや折り畳みキャンプマットを敷くだけで、寝心地と保温性が格段にアップします。
失敗②:夜中のトイレ問題—道の駅のトイレが遠すぎた
車中泊の駐車スペースとして選んだのは、道の駅「なるさわ」の近くにある広めの駐車場でした。「道の駅なら24時間トイレが使えるから安心」と思っていましたが、実際に停めた場所からトイレ棟まで徒歩3〜4分。暗い駐車場を小さな子どもの手を引きながら夜中に歩くのは、思っていた以上に大変でした。
4歳児の「急にトイレ」は待ったなし
子育て経験のある方なら絶対にわかると思いますが、4歳児の「トイレ行きたい」は猶予ゼロです。夜中の11時と深夜2時の2回、娘に叩き起こされてトイレへ。暗い中、懐中電灯もなく(これも準備不足)スマホのライトで照らしながら歩きました。妻は「こんなことなら素直にホテルにすればよかった」とぼそっと言っていました。反論できませんでした。
サンシェードで車内のプライバシーを確保する重要性
トイレ問題と合わせて気になったのが、外からの視線です。道の駅の駐車場は街灯があり意外と明るく、車内の様子が外から丸見えになります。カーテンやサンシェードがないと、就寝中や着替え時に外から見えてしまうため、プライバシー面でも不安が大きい。次回は必ずサンシェードを用意しようと心に誓いました。フロント・リア・サイド窓をすべてカバーできるタイプを選ぶと安心です。
携帯トイレをひとつ用意しておくと安心
小さな子どもがいる場合は、車内に携帯トイレを備えておくのもひとつの選択肢です。トイレまでの距離が遠い駐車場や、夜中の突然の尿意に対応できます。使い捨てタイプの携帯トイレは処理も簡単で、子連れ車中泊の必需品として多くのファミリーが取り入れています。わが家もリベンジ時には必ず積んでいく予定です。
失敗③:車中泊禁止の道の駅があると知らなかった—下調べ不足のツケ
これは旅行前の話になりますが、行程を組む際に最初は道の駅「富士吉田」を車中泊の候補地にしていました。ところが現地で「車中泊はご遠慮ください」という掲示があるという情報を出発直前にたまたま目にして、急きょ変更することに。もし知らずに行っていたら、深夜に追い出されるところでした。
「道の駅=車中泊OK」は完全な思い込み
道の駅はトイレや休憩スペースが整備されているため車中泊に向いているイメージがありますが、実際には車中泊を明示的に禁止・制限している施設も少なくありません。禁止の理由はさまざまで、近隣への騒音問題・ゴミの不法投棄・長時間占拠による一般利用者への影響などが挙げられます。事前に各道の駅の公式サイトや口コミを調べるのが必須です。
車中泊スポット検索アプリを活用しよう
「車中泊マップ」や「カーステイ」などの専用アプリを使えば、車中泊OKのスポットを事前に絞り込めます。ユーザーの口コミでトイレの清潔さや騒音レベルもわかるので、特に子連れには重宝します。旅行前のルート計画時にアプリで候補地をリストアップしておくと、現地で焦らずに済みます。
RVパークや有料車中泊スポットも選択肢に
富士山・山中湖エリアには、車中泊専用の「RVパーク」や有料の駐車場スペースも整備されつつあります。電源付きのサイトも一部あり、電気毛布や扇風機が使えるため快適度が格段にアップします。料金は1泊2,000〜4,000円程度が相場で、ホテル代と比べれば格安。予約制のところが多いので、旅行計画時に早めに押さえるのがおすすめです。
失敗④:道の駅が満車で停められなかった—夏シーズンの駐車場は激戦区
当日の夕方17時ごろ、車中泊予定地の近くの道の駅に向かうと、駐車場は9割以上埋まっていました。車中泊スポットとして人気の駐車場は夕方から車が集まりはじめ、特に連休や夏シーズンは日没前に満車になることもめずらしくありません。わが家は30分ほどうろうろして、ようやく1台分のスペースを確保できましたが、冷や汗ものでした。
到着は16時台が目安—夕方早めに動く
車中泊経験者のブログや口コミを後から読み漁ると、「人気スポットは16時前には到着して場所取りを」というアドバイスが多数ありました。観光や食事を楽しみながら夕方にゆっくり移動、という計画では出遅れてしまいます。特に子連れの場合、子どもの体力的に夜遅くまで動き回るのも難しいので、早めに就寝スペースを確保してから夕食・就寝の流れにするのがベターです。
複数の候補地を事前にリストアップしておく
万が一目当ての場所が満車だった場合の「プランB」を必ず用意しておきましょう。わが家は候補地が1か所しかなく、満車だったときに真っ青になりました。地図アプリで周辺の道の駅・SA・RVパークをあらかじめブックマークしておくと、いざというときに慌てずに対応できます。
エンジンをかけたままの駐車はマナー違反
駐車場で周囲の車を観察していて気づいたのですが、アイドリングをしたままの車が何台かいました。暑さ・寒さ対策でエアコンをかけっぱなしにしているのだと思いますが、騒音・排気ガスの問題から多くの駐車場でアイドリングは禁止されています。車中泊マナーとして覚えておくべき点で、エンジンを使わない温度調節グッズ(車中泊用扇風機・断熱シェードなど)を活用するのが正解です。
失敗⑤:車内が蒸し暑くて眠れなかった—結露と換気の問題
夜の冷え込みに備えて窓を全部閉めて寝たところ、今度は別の問題が起きました。3人が車内で呼吸しているだけで、気づけば窓ガラスが結露でびっしょり。車内の温度も上がってきて、深夜0時ごろには逆に蒸し暑くて目が覚める始末。寒さ対策と換気対策を両立させることが、いかに難しいかを痛感しました。
換気しながら虫が入らない工夫が必要
車の窓を少し開けると換気はできますが、虫が入ってきます。特に山中湖周辺は自然が豊かで、夜は虫が多い。窓を開けっぱなしで寝ていたら、翌朝に車内を蚊が飛び回っていた、なんてことになりかねません。そこで役立つのが「車中泊用の網戸・メッシュシェード」です。窓に取り付けることで、換気しながら虫の侵入を防げます。
サーキュレーターで車内の空気を循環させる
車内の空気を循環させるコンパクトなサーキュレーターも、車中泊の快適度を大きく左右します。USB給電タイプなら車のシガーソケットやモバイルバッテリーから給電でき、エンジンをかけずに使えます。静音タイプを選べば子どもの睡眠を妨げる心配も少ない。夏の暑さ対策・冬の結露対策どちらにも有効です。
断熱性を上げるサンシェードが結露対策にも効く
結露は車内外の温度差が大きいほど発生しやすくなります。サンシェードで窓の断熱性を上げると、外気との温度差が小さくなり結露の発生を抑えられます。朝起きたら窓が結露でびっしょり、拭いても拭いても追いつかない——という状況を防ぐためにも、サンシェードは車中泊の必需品といえます。
はじめての車中泊を終えて:失敗から学んだ必須グッズまとめ
正直に言うと、富士山・山中湖の景色は最高でした。「花の都公園」のコスモス畑で娘が走り回る姿、「富士山こどもの国」でアスレチックに夢中になる姿、夕方の山中湖に富士山が映り込む光景——これらは間違いなく家族の宝物になる思い出です。ただ、夜がひどすぎた(笑)。あの一言に尽きます。
失敗したからこそ、次に向けて準備すべきものが明確になりました。以下にまとめます。
- シュラフ(寝袋):快適温度を確認して人数分そろえる
- 車中泊マット:底冷え対策に必須。フラットになるモデルにも対応したサイズを
- サンシェード(フロント・サイド・リア):プライバシー確保+断熱・結露対策
- 車用メッシュシェード(網戸):換気しながら虫をシャットアウト
- USB給電サーキュレーター:静音タイプで空気循環・結露防止
- 携帯トイレ:子連れ必須。夜中の突然の尿意に対応
- ランタン・ヘッドライト:夜の駐車場での移動に
- 車中泊スポット検索アプリ:事前に候補地を複数ピックアップ
トータルコストで見れば、グッズへの初期投資はかかりますが、2回・3回と繰り返せば確実にホテル代より安くなります。なにより「自分たちのペースで移動できる」「早朝の富士山をひとりじめできる」という車中泊ならではの魅力は、一度体験するとクセになります。次回はリベンジで絶対に快適な車中泊を実現してみせます。
まとめ:失敗しないための車中泊チェックリスト
- シュラフは「快適使用温度」を旅行先の夜間気温に合わせて選ぶ
- 車中泊マットで底冷え対策を忘れずに
- サンシェードはフロント・サイド・リアをフルカバー
- メッシュシェードで換気しながら虫の侵入を防ぐ
- USB給電サーキュレーターで結露・蒸し暑さを解消
- 携帯トイレは子連れの必需品
- 車中泊スポットは事前に禁止・可否を必ず確認
- 人気スポットは16時台までに到着して場所を確保
- プランBの候補地を地図にブックマークしておく
- アイドリングはマナー違反—エンジンを使わない快適グッズで対策
この記事が、はじめての車中泊を計画している方のお役に立てれば嬉しいです。失敗も含めて、わが家の体験が少しでも参考になりますように。子連れ車中泊、準備さえしっかりすれば本当に最高の旅スタイルになりますよ!


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